minamon ツッコミ ART

アート大好きな私が、自分の気になった画家や作品について愛のあるツッコミをいれつつ書き散らすブログです。

フリーダ カーロ

私が初めて、フリーダ カーロの絵を見たのは、10年ぐらい前でした。

 

名古屋市美術館の常設展示室にある「死の仮面を被った少女」

 

絵葉書ぐらいの小さな作品で、小さなピンク色のノースリーブのワンピースの

 

女の子が、青空と山を背景に草原のような場所に、裸足で立っている。

その女の子は、髑髏の仮面をつけて 手には黄色の花を一輪もっている。

 

女の子の足元には、口を大きくあいた動物のようでもあり、鬼のような得体のしれない

 

仮面が置かれている。

 

この絵を見たとき、すごく不気味だなぁと思った、女の子の洋服と背景は

とても柔らかなイメージなのに、どくろと足元に置かれた仮面が不気味で

そのアンバランスな感じにかえって、心惹かれました。

 

脊椎が 形成不全で生まれて、重度の脊柱側弯症で、右足が発育不全で3歳まで

上手く歩くことができなかった。フリーダは、とても頭が良くて、医者をめざしていた。

国立予科高等学校の入学試験を合格した。(2000人の合格者のうち女子は35人)

この学生時代に、フリーダの人生に大きく影響する運命的な出会いと出来事がおこる。

後に結婚する 当時 有名で偉大な画家ディエゴ リベラと出会う。

 

予科高等学校の講堂の壁画をディエゴが描いていた。その時は、まだ恋愛に発展していなかったが、フリーダは、ディエゴの注意をひくために、いろんな悪戯を仕掛けた。

お弁当から食べ物をとったり、床にワックスをかけて 足をすべらせるようにしたり

していた。なんか 小悪魔的で気になりますよね。(この時、フリーダにも恋人がいた)

その後、バスに乗っていて フリーダは事故に遭い 大けがをして、恋人とも別れ

画家になり、リベラと結婚するがリベラは、浮気を繰り返す、リベラとの子どもを妊娠するが 事故の時の怪我の後遺症で流産をする。

(フリーダの妹とも浮気していた)

フリーダ自身もロシア革命の最高指導者の1人だった トロッキーや彫刻家イサムノグチなど恋愛をして、女性とも付き合っていた。

 

イサム ノグチは フリーダとベットに一緒にいる所を

リベラに見つかり リベラにピストルを突き付けられている。

(まさに 命がけの恋!)

リベラとは離婚したり、再婚したり波乱に満ちていたけど、二人はとても深く

繋がっていた。

私は私自身を描く。私が一番よく知っているのは、わたしだから。

夢や悪夢は決して描かない。

私は、自分自身の現実を描く フリーダカーロの言葉

彼女の絵に惹かれるのは、自分自身を見つめて 

目を決して逸らさず えぐりだすように描いた強さとエネルギーだと思う。

 

観ていると、キリキリと痛みを感じたり、胸の奥がぎゅっと締め付けられるような

感覚。魂が掻き立てられて、ざわざわする感覚を覚えて落ち着かなくなる。

 

でも、目が離せない。いつか メキシコに行き、リベラの描いた壁画やフリーダが過ごした 青い家やサン アンヘル地区の家など訪れたい。

 

 

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